50歳で家を買う、建てるなら気を付けたい16のチェック項目

50歳で家を買う50歳で家を買うという事は、人生後半の大きなイベントになります。

子供と同居や、施設入居を検討する時期まで約30年。

その30年を快適に暮らすために、考えておかなければならないことがあります。

50歳で家を買うメリット、デメリット、50歳で家を買う為に最低限チェックしておきたい16個のポイントをまとめました。参考にしてみて下さい。

■50歳で家を買うメリット

▼広さが必要最低限で良い

子どもが巣立った後を想定すると、必要な広さが限られるためそれほど広さを必要としません。泊まりに来る事を想定しても平屋やマンションなど 小さな規模の住宅で対応できる為、コストを抑える事ができます。

コチラも参考に:50代から掃除が楽にする部屋作りのコツ

▼光熱費も抑えられる

マンションや平屋に建替えた場合、高断熱が期待できます。部屋数も少なくて済むため、光熱費が抑えられます。

▼ライフスタイルの変化が少ない

50代特に後半は、子育てを終え、生活スタイルの変化が少なくなる時期です。自分自身の趣味嗜好が決まってくるので、ライフスタイルが固まります。

そして、生活のリズムが定年まで10年~15年一定化する時期です。

子育ての時期とは異なり、成長に合わせて、暮らし方を変化させる必要はなくなります。
つまり、変化する可能性が少ないので、自分たちの「好き」や「使い勝手」のみで暮らしを設計するコトができます。

■50歳で家を買うデメリット

▼住宅ローンは組みにくい

「平成23年度民間住宅ローンの実態に関する調査」結果報告書(国土交通省住宅局)によると融資をする際の審査項目の上位は、1.完済時年齢(99.3 %)、2.借入時年齢(97.5 %)、3.返済負担率(97.3 %)、4.勤続年数(96.0 %)、5.年収(95.8 %)となっています。

借入年数にもよりますが、審査の時点で年齢が重要になるため借り入れが難しくなるかもしれません。

▼老後のマネープランの心配

ほとんどの人が、老後資金を購入に充てることになる為、引退後のマネープランもしっかりとたてておく必要があります。固定資産税などの税金もどのくらいになるのか、しっかりと計算しておくことが大切です。

50歳住宅ローンを組んでみたらこうなった!最低水準の金利この支払額は安い?高い?

■50歳で家を買う場合の16のチェック項目

50歳で家を買うなら、今後30年の事を考えておいた方が良いでしょう。
趣味やデザインなど、あなたの嗜好を詰め込みながらも、自身の介護の事など、将来を考えておく必要があります。購入や建てる前にチェックをしてみて下さい。

▼廊下は狭くないか? 

今は、大丈夫でも、もしかしたら車イスや介護を検討する時期が来るかもしれません。
そんな時、廊下の幅が狭いと介護や自身の歩行に支障をきたします。また、後から廊下を広げる工事は大がかりになったり、難しかったりします。

将来、手すりを付けることも想定して、85cmの幅が理想です。

▼床の段差は大丈夫か? 

今は、まだまだでも 年齢とともに足が上がらなくなり、思わぬ所でつまずくことが増えてきます。

大きな段差は意識するので大丈夫ですが、小さな段差は、つまずき骨折などの原因になります。バリアフリーの家作りが大事になります。

▼床は滑りやすい素材ではないか? 

加工やワックスによっては、靴下をはいているとツルツルと滑る床があります。転倒事故防止のため、滑る床は避ける。もしくは仕上げ方法やコルクを敷くなど工夫する必要があります。

参考記事:凹凸があって安全に歩行できる無垢フローリング

▼浴室階段トイレ、廊下に手すりをつけれる下地はあるか? 

将来手すりをつけたくても下地が無い場合 新たに取り付けると不格好になったり、邪魔になったりします。
手すりの取り付け位置に、下地があるのか確認しておきましょう。

▼2階建ての場合、エレベーターを設置するスペースがあるか? 

ホームエレベータ エレベーターと言うと贅沢なイメージですが、最近では2、300万円~と身近になりつつあります。

今後を見据えて設置するスペースだけでも確保しておくと 安心です。

画像出典:パナソニックエレベーター

▼部屋の扉は重たくないか? 

軽い扉 開け閉めが多い扉が重たいと負担になります。片手で開けられるか確認しましょう。

画像出典:アイカ

▼雨戸やシャッターは簡単に閉められるか? 

電動シャッター 年齢を重ねるとともに大変になってくるのが、雨戸やシャッターの開け閉め。特に腕が上がりにくくなるので、シャッターの上下の動きは負担が大きくなってきます。電動シャッターやタイマー式も検討して見てはいかがでしょう。

ただし、耐用年数が15年と考えると途中で修理交換も考えなくてはいけません。ご自身の年齢やその時の修理、交換費用も考えた上で導入するようにして下さい。

画像出典:リクシル

▼ハンドルはレバー式等、操作が簡単か? 

レバーハンドル 年齢とともに握力が弱まりドアノブなどの回すという動作が苦手になります。レバーハンドルなどがおすすめです。

画像出典:http://shop-kawajun.jp/fs/kawajun/LH_AY/1-AYC-B-LW

▼寝室とトイレ、浴室は近いか? 

将来の介護の面からいえば、簡易型のトイレの設置なども考えられますが、出来る限り、最後まで自分でトイレに行きたいという人が ほとんどです。

いくら元気であっても夜、寝室からトイレや浴室までの距離が長いと不安です。なるべく近いほうが安心です。

▼浴槽はまたぎ易い高さか? 

img_buy_50_05.jpg 浴槽は、40cm~45cmくらいが良いとされています。
年齢を重ねるにつれて、足が上がりにくくなります。50歳から家を購入、建てるなら、浴槽の高さもにも注目してみて下さい。

画像出典:TOTO

▼浴室扉は安全か? 

浴室の扉はぶつかった時の事を考えて、アクリルガラスなどの安全な材料が安心です。

▼脱衣所、浴室、浴槽は水にぬれても滑らないか? 

最近のユニットバスは、すべらない床が当たり前になっていますが、脱衣所など濡れたときにすべらないか確認するようにしましょう。

▼水栓金具は握りやすいか? 

img_buy_50_06.jpg 最新のモノはユニバーサルデザインが取りいれられ、どんな人でも使いやすくなっていますが、デザイン性を重視したものは将来使いづらくなる恐れもあります。

握力が弱まった時のことも考えて選択した方が心配がありません。

画像出典:TOTO

▼部屋の温度差は大丈夫? 

部屋の温度差が大きいと、急激に血圧が上下することにより起こる健康被害、ヒートショックの原因になります。
断熱がしっかりされているか確認し、冬場の浴室や廊下と部屋の温度差が大きくならないか気を付けるようにして下さい。

参考記事:実験済み!断熱の家は50歳以上の病気の治療費と光熱費を減らす

▼トイレや浴室など介護に必要なスペースが十分にあるか? 

img_buy_50_07.jpg トイレは、スペースとして確保されにくい場所ですが 将来を考えると1.5畳以上のスペースがあることが、理想的と言えるでしょう。

浴室は、洗い場に十分なスペースがあったほうが安心です。

画像出典:リクシル

▼複雑な設備はないか? 

いくら便利でも 操作が複雑だと宝の持ち腐れになったり、安全性に問題が出たりします。 本当に使いこなせるのか、実物を確かめてから取り入れるようにした方が安心です。

■まとめ

50歳で家を買う、建てることは、将来のマネープランがきちんとしていれば、メリットは大きいと言えるかもしれません。経験を重ね、しっかりとした好みを持ち、そしてまだまだ元気なので夢を詰め込んだ家づくりが可能です。

弊社でも、たくさんの方が成功しておられます。自信を持って取り組んでいただきたいと思います。50歳からの具体的な成功事例も【家を建てるなら知っておきたい。50代以上で建てた人が謳歌してるって話】

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