大阪で建築家、設計事務所を考え中のあなたへご紹介!工務店を自分で選ぶ新しい手法

arikitecther-img.jpg建築家と家を建てようとお考えの方は、よくご存知かと思いますが、建築家や設計事務所というのは、家の設計のプロです。そのプロにお願いしたいあなたに、もう1つ必要なのが実際に施工をする施工会社、つまり工務店です。 ほとんどの場合、施工する工務店は、建築家からの紹介でいくつか見積もりを出してもらいそこから決定します。 今回は、その工務店をあなたが選ぶという手法を、弊社のある大阪を例にご紹介いたします。

■建築家、工務店それぞれの得意分野を知る

▼建築家、設計士の役割

建築家、設計士。設計を生業にする人にはそれぞれ得意分野があります。暮らしやすい家の設計を得意とする人。施主の気持ちを汲んでその人思いを形にするのが得意な人。アートのような美しいデザインを得意とする人。など 建築家すべてが、テレビや雑誌で見る有名建築家のようにアーティスティックな建築ばかりを追い求めてる訳ではありません。 有名建築家の設計した家に住むのが理想。住みやすさは二の次と考えるなら別ですが、通常あなたが出会うのは、普通の暮らしやすい家を設計する建築家がほとんどだと思います。 ただし、デザインにこだわらない建築家はいません。あなたもデザイン性を求めているからこそ、建築家や設計事務所が候補にあがったのではないでしょうか?デザインといっても好みがあります。過去の施工実績の共通点を見つけて、あなたの好みにあうかどうか確かめると良いでしょう。

▼建築家の家作りにおける工務店の役割

art.jpg多くの場合、デザインに関しては、建築家、設計事務所のほうが得意としますが、施工に関しては、工務店のほうが実際の経験が多いので、建築家も任せていたり、アドバイスをもらったりしています。 子どもの頃、夏休みの工作を作ろうとして、イメージを思い浮かべませんでしたか?もしかすると絵を描いたかも知れません。しかし、実際に作り始めるとアレ?思っていたのと違う。となった経験はありませんか? イメージしたり絵を描くのと、実際に作るのとは少し勝手が違うのです。 どんな施工をすればよいかや、材料の特性、どれくらいもつかなどは工務店のほうが経験から知っている事のほうが多いです。 工務店と建築家(設計事務所)との違いについては、注文住宅で設計事務所が候補にあがったら知っておきたい4つのことでも詳しく書いています。

■建築家・設計事務所を選ぶ際の注意点

本来、建築家、設計事務所の醍醐味は、設計と施工が分かれている事でもあります。 そのメリットを活かすために、ぜひあなたに、自分で工務店を選んで欲しいと思います。 ただし、一度も建築家の依頼を受けた事の無い工務店では、荷が重過ぎますし、あなたにも心理的負担が大きいと思います。ですから、選ぶときは建築家の施工をしているかどうか、HPなどで確かめる事もお勧めします。

▼建築家と工務店 それぞれに聞いて確かめて

我々は、今までお付き合いのある建築家、設計事務所だけと仕事をするのではなく、どんどんと新しい方とコラボしたいと考え、実際にアプローチをかけ、いくつか実現もしました。 しかし中には、長年連れ添った、意思の疎通が出来る決まった工務店としか仕事をしない。という建築家・設計事務所もありますので注意が必要です。 逆に、工務店の中にも、設計事務所や建築家の依頼を請けない所もあるのでこちも注意が必要です。 また、あなた条件や考え方が、その建築家や施工会社と合うのかも聞いて確かめることが大事です。

▼すでに施工する工務店が決まっている事もある

建築家展に参加して建築家を決定した場合、施工する工務店は選べず、開催した施工会社に決まっていたりします。 ちなみに設備メーカー主催の建築家展に行くと、そのメーカーのキッチンなどの設備を選択する事が条件だったりします。(そのメーカーが気に入っていればそれでいいのですが。) 条件部分を確かめるようにしましょう。

■建築家、設計事務所との出会い方

建築家もしくは工務店を先に決める。2種類のパターンがあると思います。 1.建築家を自分でもしくは紹介で探す ⇒ 依頼 ⇒ 建築家と付き合いのある工務店数社で見積り 2.建築家の施工を行っている工務店を探す ⇒ 建築家を紹介してもらう ⇒ その工務店で施工

▼自分で建築家の施工をする工務店を探す手順

art_sekkei.jpg通常は、あなたと建築家で打ち合わせしながら、設計図面を完成させます。その後、建築家はお付き合いのある施工会社に見積もり依頼をします。 自分で施工する工務店を探すには、下のような手順になるかと思います。 ただし、最初に「建築家」「工務店」の両方に可能か聞いておくことが大事です。 建築家を探す⇒ 依頼 ⇒ 工務店を探す ⇒ 建築家の合い見積もりに参加してもらう ⇒ 施工する工務店を決定する

▼見積もりから建築家にアドバイスをもらう

見積書を見ると、施工会社の技術力や実力が分かるという建築家もいます。アドバイスをもらいながら、施工する工務店を決める事をお勧めします。 建築家が1つの施工会社を勧める場合、理由をきちんと聞いておくようにしましょう。 また、合い見積もりの結果、断る際でも理由をフィードバックすることで納得を得られるので、建築家から施工会社に理由を説明してもらうようにしましょう。

■大阪で建築家の依頼を受けている工務店例

もちろん建築家案件も請けている住まい工房にしいちにもお尋ねいただきたいと思いますが、建築家の施工を行っている大阪の工務店、施工会社を探してみました。建築家の施工事例が掲載されています。 山本安工務店 さん 施工事例に、手がけてきた建築家の事例が並んでいます。 三幸建設株式会社 さん 施工事例の設計管理部分に 建築家さんの名前が見られます。 創建 さん 施工をする事を条件に建築家展を開いて、自ら建築家をご紹介している会社さんになります。 などなど・・ 建築家の施工を請け負っている工務店さんは、技術力の高さをアピールしているところが多いように感じます。ただ一般の方には判断が難しい部分でもあります。

■~番外編~工務店の代わりをあなたがする分離発注をお勧めしない理由

建築家の家、もう少し深く関わりたい。安くしたい。と調べると 「分離発注」という工務店の役割をあなたが果たすというシステムもあります。あなたが現場監督のような立場になるので、一般の方には負担が重くなりすぎると思われます。「材料の置き場所はどこに・・。」とか「欠品しているので入荷が遅れます。」といった電話を仕事中に頻繁に受ける事になります。 実際に、利用した方の言葉を借りると「餅は餅屋」 工務店だから言うのではなく、工務店だからこそアドバイスさせていただきたいと思います。

■まとめ

今までも、お施主さんが建築家(設計士)と施工会社を引き合わせて自宅を建てる。というのはありました。しかし、それは両方に知り合いがいる一部の限られた方だけだったのでは無いでしょうか。 インターネットの普及で情報が広く手に入る今、建築家と工務店それぞれを施主であるあなた自身で選べる時代になりました。 選択する事が1つ増えますが、より一層 家に愛着が沸き完成したときの喜びはひとしおです。 弊社のお客様がされたように、自分で選んだ工務店を合い見積もりに1社加える。それだけでも変化があるかもしれません。工務店を自分で選ぶ検討してみてはいかがでしょう。

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