リフォームで値引き交渉する前に知っておくべき5つの事と決めておくべき2つの事

renovation_discount.jpg同じものであれば、値引きで安く上げたい。
誰しも思う事ですが、リフォームで値引きを交渉するなら知っておいた方が良い事と、決めておいた方がいい事があります。

まとめましたので参考にしてみて下さい。

■リフォームで値引き交渉する前に知っておくべき5つのこと

▼値引き交渉のために相見積りをとっても純粋に比べられない

紹介された工務店のリフォーム見積もり、適正なのか知りたいと他で相見積をとることもあるでしょう。しかし普通は、まったく同じ内容、項目の見積もりは出てきません。
なぜなら、施工会社ごとに考え方や方法、書き方が異なるからです。

この項目は、ココが安いけれどこっちは高い・・この工事項目は、コノ施工会社にはない。そもそも同じ材料ではないなど、一般の人が、純粋に見積書を見比べるのは難しいかもしれません。

【参考】リフォーム価格の相場を公的機関に「無料」で判断してもらう方法

renovation_discount02.jpgしかし中には、他の会社が採寸や拾い出したリフォームの見積もりを依頼者から見せてもらって、そのまま少し安くして契約する。という事もあるようです。

但し、最終の工事金額が変わり、安さだけで選んだけれどあまり意味がなかった。という話もあるので注意した方が良いでしょう。

▼リフォームは、見積もり以外にも後で追加工事が出てくる可能性がある

renovation_discount06.jpg工事が始まって、壁をめくってみたら木が腐っていた。シロアリが見つかった。天井を開けてみたら雨漏りしていた。

見積もり段階で、「もしかすると・・・」をすべて入れていくと、ビックリするような値段になってしまいます。ですから、想定外の事は入っていないことがほとんどです。 ありとあらゆる事を想定して、すべてを含んでいる見積もり書はありません。

だからと言って、見積もりの範囲内におさめるのを重視するあまり、工事中に今後問題が出てくることが分かったのに放置し、すぐに再工事で余計な費用がかかってしまう。では意味がありません。

現地調査の段階で、予想される不具合を聞いておき、(大規模になればなるほど)リフォームの予算は柔軟に考えておいたほうがよいでしょう。

▼いい職人さんほど、安いだけの仕事はしない

renovation_discount05.jpg 腕のいい職人さんは、適正な価格で仕事をします。 特に技術の必要とする仕事は、職人さんが少ないのでどうしても高くなります。

イチから造るのとは違い、リフォームの場合は家ごとに方法が違うので、より丁寧な気配りと腕が必要になります。無理な値引き交渉は、材料だけでなく工賃つまり、職人さんの質を下げることにつながるので注意した方が良いでしょう。

弊社の職人さんを見ていても、(チェックが厳しいの、代表に対して敏感ですが)仕事にプライドを持っています。丁寧できちんとした仕事はお客さんに喜ばれるし、それがモチベーションアップにもつながっています。ですから、直接受ける私たちとしても、限度を超えた値引き合戦に参加しません。それが、職人さんのいい仕事につながると思っています。

▼単なる値引き交渉ではなく、下げる方法を提案してもらう方がうまくいく

renovation_discount03.jpgリフォームは、物販とは違うため 値引きしてもらったら終わりではありません。
見積もりを出してから、工事というお付き合いが始まります。 予算とかけ離れているのに、強引に値引きさせても、工事が始まった時の信頼関係が壊れてしまいます。

リフォーム中、いろんな問題が出てくることもあります。 それを解決するためには、信頼関係がまず大事です。それを壊してしまっては意味がありません。

こだわりは大切ですが、メーカー変更や仕様変更など譲れる点みつけることも大事です。その施工会社の得意なメーカーであれば、コストが抑えられるかもしれません。

決めた理由や、自分たちの要望や目的を伝えて、どうすれば予算内に収まるか、他の方法はないか提案してもらった方がいい時もあります。

うちで見ると、最初に考えを理解してもらっているので、無茶な値引き交渉をする方はほとんどいませんが、それでもやはり予算が厳しい場面があります。そんな時には、やはり目的に応じて他の手法を提案したり補助金を探したりします。

施工会社の知恵を、大いに利用しましょう。
【参考】水回りのメーカー決めれない人必見!プロが採用したいメーカーと最新機能

▼結局、担当者の「人間性」や「丁寧さ」で決めた方が、後で後悔がない

renovation_discount04.jpg使い古された言葉で当り前だと言われるかもしれませんが、「きっちり丁寧」かどうか。問題があったときに納得いく説明をしてくれるか。誠意ある人間かどうかが、一番大事ではないでしょうか。

仕事の丁寧さは、職人さんはもちろん、それを管理する担当者が大きく関係しています。

初対面では分からなくても、約束や質問への対応や、書類の扱い方法。話した内容がどのように反映されるか、など細かい部分でその担当者の気質が出てきます。

現場監督する担当者は、職人寄りになりすぎてもいけませんし、職人を怖がって言えないや、責任を全て押し付ける管理者でも困ります。

雑な工事はもっての他ですし、そのリフォーム工事に対して、不具合があれば対応してもらわねばなりません。ですから、最終的には担当者の丁寧さ。人間性や誠意が大事ではないでしょうか。

■値引き交渉の前に決めておくべき2つのこと

予算内に収めるためには、値引き交渉や変更が必要な事もあります。しかし、家族がしっかりまとまっていなければ、時間と費用の無駄になってしまいます。そうならないためにも、この2つは、決めておいた方が良いでしょう。

▼家族の中で、窓口を一人に決める 

施工の担当者に相談や交渉する人を1人に決めておくと、スムーズです。いろんな人がアレコレと言うと、せっかく決まった事が後で台無しになることもあります。

ある程度の時間が作れて、担当者や家族と上手に交渉出来る人がふさわしいでしょう。

窓口である事は、他の家族にも周知し、担当者にもそのことを伝えておくと一層トラブルを減らせます。

▼後戻りはさせないように家族の意見をまとめておく

窓口の人を決めたら、その人を中心に家族の意見や希望をしっかりまとめておくことが大事です。
その上で担当者と相談し、内容を再度、家族に伝えてて会議する手順にするとスムーズです。

家族の中でも、交渉や譲り合い話し合いが大切ですが、どうしてもまとまらない場合は、担当者に間に入ってもらっても良いでしょう。

【参考】二世帯住宅 失敗しないためのコツと「カギとなる担当者」の3つの能力とその見極め方

■まとめ

リフォームは、製品をキチンとつけるダケなら価格は安い方が良いですが、大規模になるほど一緒に満足を作り上げていく仕事になります。お客さん自身も予算に縛られて、妥協ばかりでは楽しくないし、施工会社も底値ばかりを求められると嫌になってしまいます。

無理な値引きでお互いの満足度を下げるのではなく、施工会社とお客さんが意見を出し合い、施工会社の経験に基づくアドバイスで満足度を上げる。それが、感動のリフォームに繋がり、一生のお付き合いになるのではないでしょうか。

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