シニア世代の建て替えが増えた理由はこちら

2011年建て替えが5年ぶりに増え、続く2012年も引き続き増加しています。2013年度分の統計はまだ出ていませんが、増加分は縮小されつつも、この傾向はもう少し続くと思われます。

建て替えが増えた一番の理由は、東日本大震災
※1ニッセイ基礎研究所のレポートによりますと具体的な建て替え理由

第1位は『建て替える前の家の古さ』
第2位は『耐震性の低さ』があげられます。

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また、建て替えられた家は、築35年以上というのが約50% 築35年以上というと、ちょうど1981年の新耐震基準以前の建物になります。

データ2

旧耐震基準の家に住む、世帯主の半分は、65歳以上だそう※2ですが、
今回の調査では、建替えた世帯主の年齢は、60歳以上の人が増加傾向にあります。そのことからも住宅が少しづつ、基準を満たしたものに更新されているといえるのでしょう。


平成20年時点の耐震化率は、住宅が約79%でした。
どれくらい向上したのか、最新の調査はまだですが

耐震化が進まない3つの原因として
①耐震化の必要性に関する認識 ②耐震化コスト ③業者・工法等に対する信頼性※2
があげられていました。その①の理由は、東日本大震災の発生により進んだと思われます。

②については「耐震改修工法へのニーズは、安価であることより、耐震性能や居住性に与える影響へのニーズが高く、居住性や施工性を重視する傾向がある。」・・・とありました。

シニア世代に関して言えば、今まで多くの経験を積んでいます。ですから、大きな買い物は価格よりも価値を重視する人が多いのでしょう。価値ある耐震技術が提供できれば、こちらはクリアできるのかもしれません。

③については国の対策として、「耐震アドバイザーの派遣、耐震改修工法の表彰等により、業者・工法等に対する信頼性を補完する」としていますが、個々の工務店等も、信頼性を上げるための努力を、より一層する必要があるのでしょう。

東日本大震災後の調査では、「新耐震基準を満たしていない建物」より「満たした建物」の方が 大規模な被害が少ない。といます。

耐震化率100%には、
【シニア世代の耐震意識の変化】
【施工側の信頼性の向上】
【価値ある耐震技術】  があと一歩必要なのかもしれませんね。

参照
※1ニッセイ研究所シニア層の建て替え増加が意味すること/2012年戸建注文住宅の動向
※2平成20~23年調査国土交通省の「住宅建築物耐震化促進」レポートより

PS
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