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『地震の揺れ』地面に原因があるかも。あなたの家の下は岩?土?その調べ方と解決策

jimen-img.jpg「地震の震度」は、揺れの大きさの事ですが、それを決めるのは震源地からの距離深さ。あと「もう1つ」はご存知でしょうか?それは、あなたの家の下にある地盤です。硬いほど揺れが小さく。つまり震度が小さくなります。

地震で、近くなのに揺れや被害が、まったく違うのはコレが理由かもしれません。

あなたの家の揺れやすさを調べる方法と、新築時、揺れによって沈んでいくのを防ぐ方法。建っている家の沈みを直す方法をご紹介します。


■ 地盤のゆるい所に震度計があり、震度が周りより大きくなった事例

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こちらは、2015/5/30小笠原諸島沖で発生した地震の際、『隣接する町は震度3なのに神奈川県二宮町だけ震度5強だった。』というニュース記事の抜粋です。機器の異常ではなく、局地的に地盤が弱い場所に地震計がある影響のようです。


"町によると、消防署の敷地は、1969年から、一帯の水田や畑を区画整理して宅地化された場所の一画。東日本大震災の際にも、大磯町では震度4だったのに、二宮町では県内最高に並ぶ「5強」で、町の担当者も「周辺市町村より震度が高く出る印象がある」と話す。これまでも県に点検を要請してきたが、機器に異常は見つかっていない。

 局地的に地盤が弱いことは以前から指摘されていて、今回の地震で記者が消防署に駆けつけると、当直の署員は「最初の揺れのあとにドカンと大きな横揺れがあり、消防車両などが動いた。東日本大震災を思い出す大きさだった」と驚きを口にしていた。"

出典:朝日新聞デジタル 2016/6/3 なぜ本州で唯一「震度5強」観測 揺れる神奈川・二宮町

本来であれば、地震計は地盤の安定したところに設置されるようですが、地盤の弱さが震度に影響を与える。わかりやすい事例です。


■ 地震の揺れが大きくなる理由は地面がやわらかいから

地盤とは、表面から深さ約100mまでの部分。建物を建てる場合に関係してきます。

ニューヨークやソウルでは、硬い地盤(岩盤)の上に直接ビルが建てられています。しかし、日本の都市部ではやわらかい泥や砂や土、火山灰などが積もっているため、硬い地盤はずいぶん下にあることが多いのです。


たとえば、大阪の昔の地図を見ると、縄文時代は大部分が「河内湖」、海水が流れ込んでいる湖でした。

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出典:http://blog.livedoor.jp/ichiro6491/archives/40422859.html

赤い●の大阪城周辺「上町大地」以外は、軟弱地盤が多い地域です。埋立て層や新しい地層など「弱い地盤」が厚いほど、地震の揺れはどんどん増えます。


▼ 大阪平野は、揺れやすいところが多い

大阪付近の地図です。青く示されているところは揺れにくい。赤い部分が濃くなるほど「揺れやすい地盤」になります。

山側ほど青く、平野部になるほど赤が濃くなっています。埋め立てた湾岸部、昔の地図で「河内湖」だった場所ともほぼ重なり、赤で示されています。

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出典:防災科学技術研究所 「地震ハザードステーション」の『表層地盤』

▼ あなたの住んでいる土地「揺れやすさ」を知る簡単な方法

こちらで住所を選択すると、簡単にピンポイントで揺れやすさを知ることができます。
何度か登場していますが、こちらは弊社のある大東市諸福のゆれやすさです。もともとレンコン畑の広がる水田地帯だったので、このような結果になっています。

縄文時代は水の底です。

yureyasusa.jpg

http://www.asahi.com/special/saigai_jiban/

揺れやすい地域にお住まいの方は、まずは家具を固定することをお勧めします。


■ やわらかい揺れやすい地域に沈まずに家を建てる解決策3つの例

kairyo.gif新しく土地を探す場合は、調べて選ぶことができますが、先祖代々からの土地の場合はそうもいきません。更地で今から家を建てる場合、まずは地盤調査を行いますが、地盤が悪いとわかったらどうすればいいのでしょう。

方法としては地盤改良を行います。これは一切揺れなくなるための手法ではなく、家が沈み傾くのを防ぐための方法です。
使う手法は、いくつか種類があります。地盤調査の後、コスト面、敷地や周囲の状況に応じてプロと相談してください。

▼ 表面を座布団のように固めて家を乗せる

表面の土をとって固化材と混ぜ、踏み固めます。平らな座布団をひいてあげることで家が傾くのを防ぎます。固化材による植物などへの影響はありません。

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表層改良と呼ばれる手法で、比較的安価ですが、周囲の状況に応じて影響が出ないかしっかり検討する必要があります。


▼ 地面の中に柱を作って支える「柱状改良工法」

地中にコンクリートなどの柱を作り支える工法です。セメントミルク(セメントと水を練り混ぜたもので)を入れながら、土をかき回し穴を掘っていきます。土の中の柱で家を支えるイメージです。

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・セメントを扱う大型の重機が必要なので、敷地の狭い場所には向いていません。

▼ 地面の中に長い棒を埋め込んで支える「鋼管杭工法」

固めるのではなく、直径11~13cmほどの 腐りにくい鋼(はがね)の管(くだ)を約180cm間隔に打ち込んで支えにします。上記に比べてコストは多少割高になります。

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画像出典:家づくりを応援する情報サイトより調整


▼ 民間で開発されている、その他新しい工法

その他、民間の会社で開発された、薬液を木の根のように張り巡らせる「グランドアップ工法」や、柱状改良工法をコンクリートではなく砕石で行う「砕石柱状改良」など他にも様々な手法があります。あなたにあったベストな方法を、専門家と一緒に選択するようにしてください。

■ やわらかい土地の上で、すでに沈んでいる家を平らに戻す4つの方法

地盤の悪い場所に長年家が建っていて、傾きや沈みが出ている場合の対処法です。家全体に関わり大掛かりになることが多いため、耐震リフォームなどの機会にあわせて行ったほうが良いでしょう。

▼ 家を持ち上げて、水平にする土台上げ(プッシュアップ)工法

jyaki-up.jpg家の基礎と土台を切って離し、土台にジャッキを入れて、平らに調整し沈んだ部分を修正します。


左写真は、「古民家改修」で建物を持ち上げ、基礎を新しく作りました。調整とは少し異なりますが、ジャッキアップの例です。

▼ 薬剤を地面に注射するイメージ、薬液注入工法

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地面の中に薬剤を注入し傾きを直す方法。状況に応じて、樹脂やセメントなどの薬剤を使用する。べた基礎でないと施工はできない。

出典:http://www.jibanchinka.jp/construction/choice.html


▼ 鋼管杭圧入工法(アンダーピニング工法)

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鋼鉄の長い棒(鋼管杭)を打ち込み、それを支えにしてジャッキアップする工法、比較的費用がUPし、工期も長くなる。建物が沈み続けている場合に適した工法

出典:http://www.shinseikomu.co.jp/business/index03.html


▼ 耐圧盤(版)工法

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基礎の下に耐圧盤を設置してジャッキアップ(持ち上げる)し、コンクリートで固める工法。建物の沈みが止まっている場合に有効

出典:http://chinka.jp/proposal/suppression.html

■まとめ

足元である地盤や基礎土台は大事です。ただし、それだけがしっかりしていても建物が持たなければ何もなりません。

どれくらいのコストがかかり、あなたの家にとって意味があるのか。専門化に相談しながら総合的に判断するようにしてください。

【こちらも】
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