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耐震リフォームする前に・・木造の耐震性10個の質問で簡単に診断する方法

evaluation_of_seismic_capacity00.jpg最近、熊本地震や北海道の地震、東日本大震災の余震など大きな地震が続いています。そして、東南海沖地震が心配されている昨今、家の耐震を心配されている方は多いのではないでしょうか?


そこで、無料耐震診断している地域の紹介と、自分でできる簡単な木造耐震診断、耐震補強の方法、大がかりにできない場合の地震対策についてお伝えしたいと思います。

【こちらも】
「なぜあの家は地震で倒壊したのか?倒壊する家としなかった家の7つの違い」


■ 耐震性は年々向上している?

木造の住宅は、法改正の度に耐震性が向上しています。しっかりと図面通りに作られていれば、※耐震性は問題ないはずです。ただ、少し心配な調査データも公表されています。


※新耐震基準:大規模な地震を受けてひとまず倒壊しない。

▼ 1981年(昭和56年)が被害の分かれ目

それ以前に建てられた建物とそれ以後に建てられた建物では、阪神大震災で(こちらの調査で分かる通り)被害の大きさが違ったそうです。
阪神大震災被害
出典)平成7年阪神淡路大震災建築震災調査委員会中間報告


▼ でも実は・・1981年(昭和56年)以降建てられた家でも80%以上が耐震性不足

日本木造住宅耐震補強事業者協同組合(民間団体)で実施した耐震診断集計では、
昭和56年~平成12年の新しい耐震基準で建てられた木造住宅でも、80%以上で耐震性が不足と発表されています。


aseismic_test_results.jpg

日本木造住宅耐震補強事業者協同組合 調査データ
診断期間:平成18年4月1日~平成26年12月31日


■ 専門家の耐震診断費用はいくらかかる?

心配になったから一度専門家に見てもらいたい。

木造の耐震診断は、無料のものと有料のものがあります。同じ専門家の診断でも方法や項目に差があるので、内容を確認してから依頼するようにして下さい。

条件に該当すれば、市から派遣されて無料で診断してくれるところもあります。

▼ 木造住宅の耐震診断費用は0円~15万円程度

耐震診断は無料と有料があります。耐震診断を費用をかけずにしてもらうには、2つ方法があります。

【無料】
  ■弊社のような耐震工事を行っている所が、工事を請け負う可能性を考えて診断を無料としているもの

  ■地方自治体が登録した専門家などを派遣し無料で行っているもの(有料の登録専門家を紹介をしている自治体もあり)例1)大阪の堺市は無料で耐震診断士を派遣している 例2)京都市も平成28年度は耐震診断無料

【有料】
  ■民間団体や専門家、設計事務所などが有料で行っているもの 5万円~15万円ほど(近畿地方の場合。規模や工法地域により異なる)

▼ 耐震診断費用は補助金が出る

ほとんどの地方自治体(一部国)が「耐震診断」にも補助金を出しています。

大阪府では、以下を条件としている所が多い。

  ■昭和56年以前の建物
  ■居住している。もしくはしようとしている。
  ■耐震診断補助金は全体の9割で4万5千円を上限


例)5万円の耐震診断費用だとすると、5000円が実質負担金(お住まいの各市区役所にお問い合わせください。大阪府)あたりまえですが0円の耐震診断には補助金は出ません。

【こちらも】
大東市にある築35年以上の木造住宅、補助金をもらって「耐震診断」する手順

■ 耐震診断の種類

▼ 診断方法は大きく「簡易診断」「一般診断」と「精密診断」に分けられる

  ■簡易診断・・下記の「誰でも出来る我が家の耐震診断」に基づいて診断します。


  ■一般診断・・建築士などの建築に関する知識者が診断を行います。耐震改修等が必要あるのか?を判断するための診断方法で、調査は原則 目視で行われます。(弊社の無料診断はこちらになります)


  ■精密診断・・改修する必要性が高いものについて、詳細な情報を得て、改修が必要か最終的な判断を行う診断方法です。一部壁などをを剥がす場合もあります。また改修後は再度、耐震診断します。 診断は高度な知識・経験が必要で、建築士等の専門家が実施します。


■ 耐震診断の方法

▼ 日本建築防災協会の「木造住宅の耐震診断と補強方法」に基づいて耐震診断される

一般的に(建築士や専門家による)耐震診断は、「木造住宅の耐震診断と補強方法」(発行:一般財団法人日本建築防災協会)に基づいて行われます。多くの場合、プログラムソフトなどを用いて計算されます。


▼ 耐震性の計算方法

step1:設計図や聞き取り、現地調査などで必要な情報を入手 

step2:情報を数値化して計算する


  【保有耐力】◆・・・(今のあなたの家が持っている)地震に対して耐える力を数字に
壁の量や仕様、配置、劣化具合、基礎、接合、床、構法etc...を数値化して計算

  【必要耐力】☆・・・地震に耐えるために必要な力を数字に
床面積、地域や地盤、基礎、建物の形etc...を数値化して計算



  【保有耐力】◆ ÷ 【必要耐力】☆ =  ●


●が1.5以上で倒壊しない判断が出る

1.5以上      :倒壊しない
1.0以上~1.5未満 :一応倒壊しない
0.7以上~1.0未満 :倒壊する可能性がある
0.7未満      :倒壊する可能性が高い


■ 木造耐震診断の費用をかけず自分で診断する方法

専門家に依頼する前に、自分で簡単に家の耐震性を診断できる方法があります。

▼ 10個の質問に回答して診断する

コチラの10個の質問に回答し、各項目1点か0点を加点していきます。その上で評価します。

・10点:ひとまず安心ですが、念のため専門家に診てもらいましょう
・8~9点:専門家に診てもらいましょう
・7点以下:心配ですので、早めに専門家に診てもらいましょう
以上3ついずれかの結果が分かります。

http://www.kenchiku-bosai.or.jp/files/2013/11/wagayare.pdf
誰でも出来る我が家の耐震診断
(編集:国土交通省住宅局財団法人 監修:日本建築防災協会国土交通省住宅局)

Q1-3.jpg
Q4-5.jpg
Q6-8.jpg
Q9-10.jpg
出典:誰でも出来る我が家の耐震診断
対象住宅:1~2階一戸建て木造住宅(在来軸組構法、枠組壁工法〔ツーバイフォー工法〕)など。店舗・事務所等を併用する住宅を含む


・10点:ひとまず安心ですが、念のため専門家に診てもらいましょう
・8~9点:専門家に診てもらいましょう
・7点以下:心配ですので、早めに専門家に診てもらいましょう


▼ 特に以下の5つに当てはまる場合は専門家に見てもらいましょう

・家が軟弱な地盤に建っている(地盤を調べるにはこちら

・形状がいびつ(2階のほうが大きい、飛び出ている、1階のほうが大きいなど)

・1階に壁が少ない

・柱や土台が腐っている

・1981年(昭和56年)以前に建てられた家である


■ 木造の耐震補強の方法例

耐震診断を受けて「耐震性が不足している」と診断されたとき、どのような補強工事を行うのか?例をご紹介でします。


▼ 基礎の補強方法

基礎が、昔お寺などで見かけた玉石に束立てした柱の場合。地震の際、柱が浮き上がったり横にずれたりし建物が壊れる恐れがあります。またコンクリート基礎であっても、古い住宅は、鉄筋が入っていないことが多く強度が不足している場合があります。

基礎が不十分と判断されれば、強度が増すよう補強をします。大がかりになると建物をジャッキで持ち上げ基礎を新設する事もあります。


▼ 土台・柱の補強

土台は↑基礎とアンカーボルトでしっかり固定されていなければなりません。

土台や柱がシロアリに食べられたり腐っていると十分な強度が保てません。その場合は新しく交換します。


▼ 接合部を金物で補強

木材の接合部は地震の際に抜けやねじれなどの力が掛かり、家屋倒壊の原因にもなります。
土台・柱・筋かい・はりなど専用の金物で、適切な補強をします。


▼ 壁の補強

柱だけでは、横向きの地震力に抵抗できません。筋かいを入れたり、構造用合板(厚さ9mm以上)でしっかりと固定し、地震に対抗できる強い壁(耐震壁)に補強、もしくは新設します。

その際、耐震壁はバランスよく配置されている事が重要です。

▼ 屋根を軽量化

古い家屋の場合、土瓦や粘土瓦が使われていることが多々あります。瓦屋根は重量があるため、大地震時その重みを支えきれず家がつぶれてしまう恐れがあります。可能であれば、軽量で丈夫なものに交換します。

■ 大がかりな工事ができない場合の地震対策

家全体の耐震性を上げるのが難しい場合、いつも居る場所だけの耐震性を確保する。という方法もあります。


▼ 一部に耐震シェルターをつくる

寝室など一部の部屋に、木造や鉄骨で頑丈な箱型空間(シェルター)をつくり、地震で家が倒壊しても中に居る人の安全を守ります。

25万円程度の組み立てるものから、数百万円~の鉄骨や木、金物で補強するものまで様々なものがあります。

▼ 防災ベッドを置く

もっと手軽な方法として、フレームつきのベッドを設置するという方法があります。

金属や木のフレームでベッドの上部を覆い、家が倒壊したときに被害を軽減するというものです。
ベッドつきのものからフレームだけのもの、サイズを特注できるものまであります。

値段は20万円~50万円ほど


■ まとめ

現在の耐震の考え方は、壁(耐震壁)のバランスを重要視しています。不安があれば、まず耐震に詳しい建築士に相談して見てもらいましょう。その時に工事の希望、費用をどれくらいかけられるのをきちんと伝えて下さい。


耐震工事は、見えない部分だけに不安をあおる業者もいるようです。説明を受け、納得した上で契約するようにして下さい。「すぐに工事をしないと危険だ」と契約を急がせるところは要注意です。

また、耐震工事は他のリフォームと同時に行うと無駄がないでしょう。その際は、建物の構造をわかった建築士のいる所で行ってください。

【耐震リフォーム相談受付中】
弊社でも、耐震リフォーム無料相談を行っております。大阪近郊であればご利用ください。

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