住みながらリフォームは大規模には不向き。その理由4つと仮住まいの探し方

kaisyuu-img.jpg大規模なリフォームだと長いもので数ヶ月になります。少しでも負担を減らす為引越しせず、住みながらリフォームを選ぶという方もいます。しかし、大規模リフォームの場合あまりお勧めできません。

その理由と、住みながらリフォームの大変さ、それでもする人のためのコツ、お勧めの仮住まいの探し方をまとめましたので参考にしてみてください。

■住みながらリフォームのいいところ(メリット)

大規模リフォームの場合は余りお勧めできませんが、あえて住みながらのリフォームメリットを大きく3つあげました。

▼なんといっても、引越しの手間と費用が減らせる

suminagara-refo-hikkosi.jpg 大規模リフォームの一時的な引越しは、通常の引越しとは違い往復行わなければなりません。その手間と費用を抑えられる事になります。

▼近くで毎日出来上がっていく様子を見れる

sumainagara-refo-dekiagari.jpg 自分の家が、新しくキレイになっていくところを間近で見る事ができるので、楽しい。成長していくように日々変わっていくので愛着をより持てる。

▼いろいろな職人さんが近くにいるので仲良くなれる

suminagara-refo-daiku.jpg リフォーム現場は、様々な職人さんが出入りします。中には気のいい職人さんと仲良くなっていろいろな話をきけるかもしれません。

■住みながらリフォームのデメリット

大規模リフォームの住みながらリフォーム、デメリットを4つ上げてみました。費用、精神的、肉体的に見て負担が大きい事が分かります。

▼逆にコストアップにつながることもある

お風呂が使えないときの銭湯代、増える外食費などで生活費がアップします。
工事では、同じ職人さんが、何度も来なくてはいけないので手間が増えます。そして、移動した後の家具の養生、住んでいる方に対するホコリ対策が必要になります。
通常であれば、職人の段取りだけで一気に工事を進める事が出来ますが、住んでいる方がいると、水を止めれないなどの気遣いで工期が延びる傾向にあり、全体的にコストアップにつながります。

▼壊す工程では、ホコリを我慢しなくてはならない

suminagara-refo-kaitai.jpgリフォームは、解体という作用を伴います。規模や材質よって、かなり大きな音が出ます。それに、たくさんのホコリも舞い上がりますので、精神的なストレスになります。

音は「今から解体します」と注意喚起することで覚悟ができますが、ホコリに関しては毎日の事になります。それが耐え難いようです。
解体現場のそばで体験してみると良く分かります。

▼荷物の移動が負担

suminagara-refo-nimotu.jpg前もって片付けておいてもやはり、荷物の移動は負担が増えるので、大幅な余裕を持って行動しておくほうが良いでしょう。
また、荷物を移動する場所だけでなく、人間が寝るスペースも考えておかなくてはなりません。

▼他人がいつも家にいる状態が続くので、ストレスを感じる

suminagara-refo-sutoresu.jpg いつも気兼ねなくしていた昼寝が出来ない。トイレが職人さんたちと同じ仮設。知らない人がいるから出かけられない。など、大きな心理的負担になります。
又、家にいると、大工さんに10時と15時にお茶を出さないといけない。と感じることも精神的なストレスになるようです。

■住みながらリフォームが向いている人と向いてない人

あまりお勧めはしていませんが、あえて向いている人と向いていない人を挙げてみました。

▼住みながらリフォームが向いている人

●前向きに楽しめる人、不便を楽しむポジティブさを持っている人
  普段当たり前に出来ていたことが、一時的ではあるものの、我慢を強いられます。子ども心をもって一緒に楽しめるくらいの余裕が必要です。

●家族全員が協力的(内面的にも)みんな賛同している
  一緒に住んでいるので、家族がひとつになる協力が必要です。

▼住みながらリフォームが向いていない人

●家族以外の人と長時間一緒にいると気疲れする
●ストレスを溜め込みやすい
●平日夜遅くまで仕事して、休日にまで悩まされたくない
●受験生を抱えている
といった方が家族にいる人。

■住みながらリフォームのコツ

あえてコツを上げると大きく3つに分けられます。

▼時期やタイミングを計る

●イベントをチェックし、子どもさんの入学、受験などの時期ははずす。
大きなイベントごとの時期は、考えなければならない事が増えるので、負担が大きくなります。

●長期出張などをリフォームの時期として考える
大黒柱に負担をかけたくなければ、そういったタイミングを計るのも良いでしょう。

●工期を長めに考え、季節とタイミングを計って
   出来るだけ、冷暖房がフル稼働しなければ耐えられない季節は避ける

●段取りをよく考える
   家財道具の移動は工期の長引き、コストアップにつながりかねない

▼負担を少しでも減らす

●旦那さんや奥さん、どちらか一人に頼り過ぎない
どちらかが指揮をとるにしても、何もかもだと疲れてしまいます。分担して協力する事が大切です。

●大変だと思えば、業者に荷物の移動だけでも頼む
専門の業者は、早く上手に運んでくれます。特に大きな荷物を運んで、怪我や腰を痛めるような事があれば、余計に大変です。

●荷物をレンタルスペースへ預ける
荷物を片付けながらの移動は思っているより、はかどらないことが多いです。丸ごと預けてしまうのも一つの方法です。

●工事が長期になる場合は、たまにはストレス発散で外食や外泊する
工事中家にいないと心配な人は、交代してもらう誰かを探し、その間自由になれる場所を探すなどストレスを発散する事も大事です。

▼前もって覚悟する

●多少の生活費のコストアップは考慮しておく。
始まってみないと何があるか分からないこともあります。外食代やお風呂の銭湯代など、ある程度想定できる費用は大まかに算出し、リフォームの雑費として考えておきましょう。

●ストレスがたまることを前もって覚悟しておく。
いつも気にしないで使っている水回りが使えないなど。思った以上にストレスです。想像でもいいのであらかじめ想定しておくと少し軽く感じます。

■地元工務店がお勧めする、大規模リフォーム時の住まいの探し方

工務店としては住みながらリフォームよりも、一時的に引っ越していただき、インフラをいったんすべて止め、一気に工事を行うほうが早く、工事費もコストアップしないと考えています。そこで、大規模リフォーム時の住まいの探し方を2つご紹介します。

▼近くの不動産やさんに相談する

ウィークリーマンションは広めの部屋が少なく、家族で住むには割高になる事があります。
期間やタイミングによっては、近くの不動産屋さんが仮住まいを見つけてくれる場合もあります。ただし、敷金礼金は金額が大きいので、その点を相談しながら比較してください。
又、業者と提携している工務店ハウスメーカーもあるので聞いてみましょう。

▼荷物だけ預けて、コンパクトな住まいを探す

荷物も一緒に入る仮住まいが、どうしても見つからない場合、一定期間預け手ごろな間取りの部屋を借りる。という手もあります。

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■まとめ

長期間のリフォームを住みながら行うのは大変なことです。特に普段家でゆっくりされている年配の方の負担は、想像を超えるもののようです。住みながらリフォームは、工務店として、お客様の精神的・肉体的負担を考えると余りお勧めできません。

もし、どうしてもされたいという方は、必ず施工会社と相談しながら決めるようにしてください。
あなたが大阪の方であれば、住みながらリフォームが向いているのかいないのか、個別のご相談も承っています。

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