建築家インタビュー2~施工に関しては信頼しています~
今回インタビューをさせてもらったのは、住宅でお世話になっている萬川幹夫建築士。
初期の「劇的ビフォーアフター」に 出演されたこともある建築家さんです。住まい工房にしいちの施工について語ってもらいました。
住まい工房にしいちでは、建築家さんと一緒に造る家づくりも行っています。
Q.にしいちとは、どれくらいのお付き合いですか?
大東市(大阪)のリフォームで一緒にお仕事してからなので、もう10年位になります。
Q.どこで知り合ったのですか?
他の建築家仲間の見学会で出会って、一度一緒に仕事してみたいと思ったのが、最初です。 大東市のリフォームから始まって、住宅で何度か一緒させてもらっています。
Q.そのときの にしいちの仕事ぶりは?
私以上に、しっかりこだわってくれて。私が見ない時でも、キチンとしてくれています。
それにきちんとしていなかったら、ここまで一緒にやってこないでしょう。
職人さんではないのですが、にしいちは職人気質と言いますか・・・。
施工は、ほんとにきっちりしている。
Q.建築家から見て、工務店の決め手ってなんですか?
やっぱりちゃんとしてくれるかどうかです。
私は24時間、見ているわけではないので、週に一回とか現場に行ったときに、こうしておきました。ココはどうしましょう?
と連絡相談をきっちりしてくれて、もし、悪い所があれば、報告入れるまでもなくすでに直してくれている。 そんな所です。
他の工務店さんも含めて、故意になってやってくれる所は、お互いにフォローの仕合える関係でしょうね。
私も完ぺきではないし、家づくりは、図面でいくら完璧にできても 所詮2次元ですから。3次元のものを創りだすのとは、訳が違います。 何も言わなくても、こっちの意図を汲んでくれて、お手伝い以上に信頼できるいいパートナーそれが、決め手です。
Q.では、他の工務店と比べて良い点と悪い点を挙げるとしたら?
良いところは、さっきも話したように、施工がキチンとしている点と あとは、現場がきれいな点です。ご近所から評判も良くなると、周りからお仕事がきたりしますからそれは、いいことですね。
悪い点というか、むしろこちらが気を使いますけどね。予算的にも無理を言う時もあるので・・・。
如いて言うなら、良かれと思って、私がお施主さんに言いにくい(予算的な)事を代わりに言ってくれたりするのですが、 例え言いにくい事であってもサービスであっても、私からお施主さんに伝えさせてもらいたいという事です。
たいていのお施主さんは、つくってくれる工務店が大事なんですよ。これからの付き合いもありますし、でも、費用が掛かって言いにくい事も含めて私から言わせてもらわないと威厳が保てないですからね。(笑)
最近は、その点も理解してくれてラインを大事にしてくれています。
Q.にしいちが、施工する時ノーと言う事はありますか?それは、どんな時ですか?
まず、にしいちさんに相談するときは、建物が後々にどうなるかという時が多いですね。
建物がこれだと痛みが早いとか、これだと費用がかかりすぎるとか、そういったときですね。
特に 西さんは非常に長年の経験があるので、施工に関するアドバイスは信頼していますし、こちらは安心して任せていられます。
逆に、西さんに「大丈夫!」と言ってもらうと、こっちはやった!という感じで、すごく安心します。それに、こっちも勉強できます。
Q.萬川建築士の得意な設計は?
土地の状況を含めて建物を造る事ですかね。
広い四角い土地に四角い建物を真ん中に乗せると、奥行き感の少ない隙間が四周にできるだけ。
広い四角い土地に面白い形を建てると奥行の深い庭や、変化がある庭ができるが、お施主様のご負担が大きくなる。
むしろ歪(いびつ)な敷地に四角い建物を設計すると 庭の空間に広がりや奥行ができ、お施主さん負担が少なくて、出来上がったものも、自然と面白くなる。
狭いところや、広いところ、土地の全体の形含めて、建物を造るのが建築家としての醍醐味です
また、光をどうするか?については、 どんなに密集している所でも 太陽の動きを考えて、一日のうち数時間でもいいから、光が入るそんな工夫をします。
施工方法に関しては、にしいちさんにこんな事をしたいと伝えるだけで「わかった。」と詳細な図面を書かなくてもスケッチ程度でしっかり施工してくれる。 それは、さすがということろです。
Q.住宅を造るにあたって大事な事ってなんだと思いますか?
お施主さんだけでなく、ご近所の事も考えるということです。私たちは家が出来上がるまで、現場で仕事をしますが、その時だけです。でも、お施主さんはずっと住まわれるわけです。
そして、ご近所づきあいが続く訳ですから、スムーズなおつきあいができるように、デザインを決めるときの要素として気を付けるようにしています。
例えば、こちらの家(のこぎり屋根の住宅模型を見せてくれながら)隣は中庭のある家で、光が当たるように設計しているのに、こちらの家が立ったから、ずっと暗いまんまなんて嫌でしょう? だから、こちらの住宅は、屋根の勾配を反対にして光をなるべく遮らないようにしました。
私たちは、何もない所から形を作ります。できた形は光を遮り影を作ったり、風の向きを変えたしますから。
また、こちらの家は、角の部分にガラスブロックを使って、家の明かりが漏れるようにしました。土地の目いっぱいに作って、陰部分に悪い人が潜むと嫌ですから。 光が漏れる事で、防犯になっていたり、多少なりでも、街の環境ががよくなるようにデザインします。
お施主様の要望受けてこちらが解釈して、設計図として渡すわけですが、それ以前に当たり前の事として、自然環境、周りの環境を考えて設計します。
自分の敷地だけでいい。という作り方はしない。周りありきでどれだけベストをつくせるかという事を考えています。