「断熱リフォーム」お金かかっても一緒にしときゃよかった断熱効果とリフォーム方法
古い木造の家は寒さがこたえるという話をよく聞きます。多くの家では、断熱材が入っていないことが理由としてあげられます。でも、実は断熱リフォームだけするのは損です。壁を触るリフォームは、他のリフォームと一緒にするのがお勧めです。 また、断熱ですので、寒さだけでなく、夏の暑さにも効果があります。断熱リフォームされた部屋は冷暖房費を抑える事も出来ます。 断熱リフォームの効果とその方法、一緒にするのがお勧めな理由をご紹介します。参考にしてみてください。
■断熱リフォームの効果「涼しい・あったかい」以外の3つのメリット
熱を逃がさないので、冷暖房による暖かさや涼しさが長持ちする。外の気温に、左右されにくくなる。のは当然なのですが、その他にもメリットがあります。ご紹介します。
▼断熱すると暖房の立ち上がりも早くなる
コチラは暖房の例ですが、冷暖房が速く効くと感じるようになります。 エアコン設定温度/25℃、外気温度6℃で暖房開始直後から60分撮影 出典:http://sumai.panasonic.jp/interior/zosaku/dannetsu/jirei/report01.html
▼光熱費も安くなる
冷暖房の空気が逃げにくいので、当然ながら光熱費も安くなります。 シミュレーション条件詳細は出典先にて 出典:http://www.lixil.co.jp/lineup/window/inplus/feature/feature01.htm
▼断熱リフォーム暖かさだけじゃなく病気の改善にも役立つ
コチラは断熱された家に引っ越した方のデータですが、疾病が改善されている様子がグラフで表示されています。手足の冷えは当然ながら大きく改善されていますが、その他アレルギー系の疾病改善も数字として現れています。
出典:http://www.kensankyo.org/business/dannetsureform/reform_effect.html
■断熱リフォームの口コミ
「断熱リフォームのメリット」を裏づけする口コミがありましたので集めました。結果的に効果を実感し、やってよかったという方が大半を占めています。中にはやっておけばよかったという後悔の声もありました。
節約して真壁のままにしましたが、大壁にして、断熱材をしっかり入れればよかったです。 壁の工事は、あとからだと家具が邪魔だったりと難しいので、お金がかかっても最初にやっておけばよかったかもと思いました。 それと、防音対策にもなったんじゃないかと思っています。 出典:http://news.ko-zu.com/renovation55/
断熱した前後で、想像以上の変化にびっくりしています。正直言うと、家の断熱にはあまり興味がなかったのですが いや~断熱工事やってよかった!! この寒い時期なのに、朝起きてリビングに入った家族みんな 「あれ?暖房消し忘れて寝た?」って言うんですよ、いや、まじで。 それだけ、冷えてないんです。 今までだったら・・・(古い家ってどこもそうだと思うんですが) 自分が起きる前にタイマーかけて 暖房をONにしてしばらくしてから起きないと寒くて朝食の準備もままならなかったのに・・・ 今は起きた時にほんのり部屋があったかい! 出典:http://miyakagu.seesaa.net/category/14778109-1.html
今年になって初めての熱波で、日中35度を越す日が2日続いている。でもアトリエの中は十分に断熱材を使ってあるので今のところ24度以上には室温が上がらない。 クーラーもないのに暑い外から入ってくるとヒヤッと感じるほど快適である。 出典:http://hiroichikawa.blog60.fc2.com/blog-entry-181.html
実感としては月額で4,000円くらいは電気代が下がったと思います。非常に少ないエネルギーで、暖かく、夏は涼しくすごせるため、エアコンの気流も気にならず、冬はとても快適です。 出典:https://www.isover.co.jp/glasswool-life/use/casestudy
■断熱リフォームの種類
断熱リフォームの方法は、家の状況や希望、予算によって異なります。出来るできないもありますので、施工業者とよく相談して決めるようにしてください。 大きく分けると、家の外側からもしくは内側から断熱する施工方法になります。
▼内断熱工法
文字通り内側から施工する方法です。 内部の壁をはがして、断熱材を入れる方法や、そのまま上から張る方法などがあります。 家具を移動させる、台所を施工する場合は、キッチンの移動が必要になります。必要な箇所だけを断熱する事が可能ですが、エアコンやコンセントなどの電気工事も多くの場合必要です。 又、そのまま上から張るリフォームは、解体が少ない分廃棄量が減りますが、少し狭くなるというデメリットもあります。 出典:http://jfpj.co.jp/modules/special_selct2/?id=707
▼外断熱工法
文字通り外側から施工する工法です。断熱効果のある塗料を塗る吹き付ける方法と、外側に断熱パネルを張る方法があります。
ただし外張りの場合、元の家に重さがかかるので強度が十分にある事が条件になります。
■断熱リフォームの箇所
熱が逃げないように全体的に囲むのが一番効果的ですが、希望や予算に応じて適切な断熱リフォームを行うようにしてください。問題点や理由を検討し、方法を施工業者と一緒に考えるようにしてください。 出典:http://www.37eco.jp/images/cut01.gif
▼床下の断熱リフォーム
底冷えという言葉があるように、冷えは下から上がってきます。床は直接、足に熱や冷えが伝わる場所ですので、足元の冷えには効果的な方法です。 床下にもぐって施工する方法と、床をはがして、もしくは上から断熱材を施工する方法があります。
▼天井の断熱リフォーム
屋根裏を断熱する方法です。断熱材を隙間なく敷き詰める事で、上から熱が逃げるのを防ぎます。
▼壁の断熱リフォーム
部屋は壁に囲まれています。その内部に断熱材が入っていないと、外気がほとんどそのまま伝わってきます。熱を通しにくい材料を壁の隙間にはさむ事で、内部に外気を通さないようにします。
▼窓の断熱リフォーム
熱の約半分が、開口部である窓から逃げていくといわれています。 サッシを取り替えるという方法もありますが、2重サッシにするほうが手軽に工事が行えるため、窓の断熱リフォームとして広く行われています。
■断熱リフォームの主な材料
断熱材は、空気を動かさないようにすることで熱を伝えにくくします。
大きく分けて2種類「繊維系」と「発泡樹脂系」どちらも空気を溜め込む事で、断熱の効果が期待されています。分かりやすく言うと「布団」と「発泡スチロール」のイメージ。
▼繊維系の断熱材、グラスウール断熱
グラスウールは、広く住宅の断熱材として使われている材料です。厚みや繊維の細さによっても性能が異なります。中でも繊維の細いものは高性能グラスウールと呼ばれています。繊維の太さが細くなると同じ密度でも繊維の 本数が増える為、グラスウール中の空気が増え、断熱性能が高くなります。 安価なのでよく使われている断熱材です。
▼繊維系の断熱材、ロックウール断熱
鉱物である玄武岩などを原料に、人の手によって作られる繊維です。 耐熱性があるので防火に優れています。
▼繊維系の断熱材、セルローズファイバー、羊毛、ポリエステル
いわゆるリサイクルされた断熱材です。古新聞、羊毛の古着やペットボトルなどから再生され、環境にやさしいのが特徴です。 グラスウールやロックウールと比べると、値段が2倍~4倍ほど上がります。
▼”発泡樹脂系”ポリスチレンフォーム
水や湿気に強く、断熱性能も高いのが特徴です。床や外断熱によく使われます。ただし、グラスウールと比べると価格が高くなります。
▼発泡樹脂系、フェノールフォーム
フェノールフォームは、断熱材の中でも特に性能が高く、その分高価です。
▼発泡樹脂系、ウレタンフォーム吹きつけ断熱
形になった断熱材を施工するのではなく、吹き付けると発泡する材料を使って断熱をします。隙間を作りにくく劣化にも強いとされています。現在のところ約2割のシェアだそうですが、これから増える可能性が高い施工方法です。
■断熱リフォームを他のリフォームと一緒にするのがお勧めな理由
▼家具の移動、足場などが一度ですむから
内側から断熱をする場合、リフォームとなると家具の移動は欠かせません。ひとつひとつ行った場合、そのたびに大変な思いをすることになります。一度にリフォーム工事を行ったほうが、家具の移動手間が1回で済みます。
また、外側からの断熱の場合は、足場が必要になります。せっかく足場を組むのなら屋根のメンテナンスなど、一度に工事を行ったほうがよいでしょう。下にあるトータルコストについても同じ事がいえます。
▼一緒にまとめたほうがトータルのコストが下がるから
手間が1度で済むと、当然ながら、足場を組むコストや職人さんの手間が減るのでトータルコストを下げる事が出来ます。
▼内部をはがすから
断熱リフォームは部屋の表面をはがして施工するほうがキレイに仕上がるので、壁や床が古くなってきたときに一緒にすると一石二鳥です。
又、壁の内部を開くなら、耐震リフォームも一緒にするのがベストです。
■断熱リフォーム注意点
断熱リフォームは、きちんとした施工を行わないと、家の構造部分にも関わってきます。しっかりと材料の性質を見極めて、適材適所で丁寧に施工する事が大事です。
▼施工は丁寧にしないと間から熱が逃げる
出典:https://mizuken1342.com/wp/wp-content/themes/mizuno/img/qwl/15.jpg 隙間があれば、そこに空気の移動が生まれせっかくの断熱効果が減ってしてしまいます。施工には、丁寧な作業が求められます。
▼結露に注意しないと湿気でダメージを受ける
断熱する事によって結露が発生すると、他の材料をいためる事になります。防湿シートを適切な場所に使用し、内部で結露しないように注意する事が大切です。
■まとめ
いかがだったでしょうか。断熱は冬だけではなく夏の暑さにも効果を発揮します。熱効率が良いと暖かさや涼しさによって快適に過ごすことが出来ます。寒い古い家、断熱材で家を囲み暖かい家を目指しましょう。もちろん湿気対策も忘れないようにしてください。
窓や断熱材の入っていない壁や直接触れる床など、寒さを感じる要因は複合的にあります。断熱材の入っている家と入っていない家では、寒さの体感に雲泥の差があります。その場しのぎでいいのか?それとも根本から考えるべきなのか?
どの対策が、あなたやその家に合っているのか判断し(時にはプロに相談し)、必要に応じてその他の対策もとるようにしてください。
大阪で家全体の寒さ対策をお考えなら、一度弊社へご相談ください。経験豊富なベテラン建築士があなたにあった方法をご紹介します。
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