【古民家リフォーム】事例で見る、古民家特有のメリットとデメリットの解決策

kominka_img.jpg古民家全体の雰囲気や、年月をかけて作られた、独特の木のぬくもりや味わいに魅せられ興味を持つ人が増えてきています。

その反面、維持費用や耐震、使い勝手の問題で、伝統の古民家を受け継ぐ人の中には、手放す方もいます。そして、その手放された古民家を旅館や料理屋、カフェなどにリフォームする古民家リフォームも流行っています。

ただし、昔の暮らし方で作られているので、不便なこともありますし、不安なこともあります。 古民家のメリットと、デメリットである耐震性や使い勝手の解決策をリフォーム事例を見ながらご紹介します。

■古民家リフォームのメリット

古民家のリフォームは、その材料に価値があるので、以前から使っていた材料をそのまま使えるというメリットがあります。マッチさせるにもコツがありますが、先代から受け継いだ家の場合は、思い出もつながるのが良いところです。

▼なんといっても古民家の醍醐味は立派な梁

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こちらはリフォーム前の写真ですが、立派な梁をどう活かすか、それが古民家リフォームの醍醐味といっても過言ではありません。

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リフォーム後は、立派な梁が見え、白の壁と新しい木のコントラストが映えてます。古民家が大好きなお施主様にとっても、お気に入りポイントです。

▼最近のブームで古材の価値も上がってきている

kozai_rei.jpg 長年、風土にさらされた木材は味わいがあります。
アンティーク、シャビーといった言葉で現されるように、海外のインテリアとあわせてもおしゃれなので古材の価値が上がってきています。

また、リフォームでそのまま使うと廃棄物も減るのでエコといえます。

出典:http://www.alberopro.com/showroom/074.html

▼趣のある建具や棚などをそのまま利用できる

古民家扉の違い

蔵へ続く扉なのですが、そのまま使用しています。周囲がリフォームで変化するだけで雰囲気がずいぶんと変わります。

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コチラの和室は、お母様の書院や建具を大切にされていたので、キレイにして再利用しています。思いでも受け継げて喜んでいただけました。
次世代に思い出とともに受け継げるのも、古民家リフォームの良いところです。

■古民家のデメリットとリフォームで解消する方法

歴史を重ねた分やはりデメリットとなる部分はあります。水周りの老朽化や耐震の心配など・・・リフォームで解消した事例をご紹介します。

▼水周りは、やはり新しく現代風のほうがいい

水周りは生活に直結する設備。古民家の古さが好きな方でも、水周りは使い勝手を優先されます。

総ステンレスの現代的なキッチンも、無垢のフローリングにマッチします。意外ですがステンレスと木の相性は良いのです。

また、システム化されたトイレでも、周囲に木を使うことで、雰囲気を壊さず古民家にマッチします。また、こちらは、広く取っていることで介護にも対応できるようになっています。

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▼耐震性に不安が・・基礎土台、耐震壁を新しく作る

古民家は、やはり耐震性に不安があります。

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ご紹介中の事例でも、梁がほぼ金具だけで止まっている状態だったたり、はずした柱が砕けたりとまさに予想外の連続

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根本から解消するために建物をそのまま持ち上げて 基礎と土台を新たに作りました。老朽化した柱は補強したり取り替えたりと大規模な工事になっています。

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耐震強度が不足しているため、壁は新たに増設しています。

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▼費用は新築並みにかかる

古民家を、耐震からしっかりと将来に受け継ぐ家にリフォームする場合、小さい家に建て替えるよりも費用がかかります。そのあたりをじっくりと調べ、満足のいく改修を行ってください。

工事をある程度まとめてやり、後は数年後に残りをやる。といったリフォーム方法もあります。ご紹介した事例でも、まだ蔵の部分は手を加えていません。大きな古民家の場合は、段階を踏んでリフォームすることも考えたほうがいいかもしれません。

何物にも変えられない価値をどれくらい評価するのか、その方の価値観によります。

■古民家リフォームは、どんなリフォーム会社でも出来るわけではない

耐震に関わるようなリフォーム内容や、材料をそのまま使いたいというような希望がある場合、古民家リフォームは、経験があるところで行ったほうがいいでしょう。

大手のハウスメーカーの場合なら、古民家リフォームを行ったことのある担当者にお願いする。工務店なら小さな工事ばかり行っているところだと難しい為、過去の事例をみてじっくり検討するようにしてください。

また、同じお客様からの再依頼があるか?というのもチェックポイントです。例えば弊社でも、納屋を部屋にしたいという再依頼がありましたが、築100年以上 古民家の納屋をワンフロアに同じ工務店でお願いしたい。というのは、前回の工事に満足している証拠でもあります。

多くはないですが、ブログなどでもチェックができる場合がありますので、その点を確認してみるのもよいかもしれません。

■まとめ

いかがだったでしょうか。古民家の年月をかけて作られた味わいは、他では作り出せません。 簡単に作れないものには、お金に変えられない価値があります。

「古民家が好き」という人は、そこに住んでいるだけでメリットを感じています。不具合やデメリットをリフォームで解消しながら、上手に伝統を受け継いで欲しいと思います。

もし、その古民家が大阪近郊ならば、住まい工房にしいちの建築相談をご利用ください。 経験豊富な担当者が対応させていただきます。

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